フォンティーナチーズの産地で味わう
イタリアはチーズ大国として知られていますが、中でもアルプスのお膝元、ヴァッレ・ダオスタ州(Valle d'Aosta)で作られる山のチーズ、フォンティーナチーズの味は格別です。
モンブラン、マッターホルン、モンテローザといったアルプスの名峰に囲まれたヴァッレ・ダオスタ州では、13世紀頃から保存食としてフォンティーナチーズが作られてきました。今回訪れたのは、標高2300mのアルペ・グリモンデ牧場。
ここで放牧された牛たちの乳が、フォンティーナチーズの原料になります。腰バンドでお尻にくっつけたブリーラに腰掛け、木靴サボを履くのが、伝統的な乳搾りのスタイルです。サボはとても頑丈なので、間違えて牛に足を踏まれても大丈夫。
搾りたての牛乳を温めて、およそ1時間かけて分離。それをモデットという専用の道具で撹拌した後、固形分を取り出します。
取り出した固形分は型に入れて水分を取り除きます。
そしていよいよ熟成。塩をすり込み、モルジュという液体でブラッシングします。これを何度も行うことで、フォンティーナチーズ独特の香りが出てくるのです。
熟成すること数ヶ月、いよいよフォンティーナチーズの誕生です!
さて、フォンティーナチーズを味わってみましょう。
いろいろな食べ方がありますが、溶かすとより味わいが深くなることから、イタリアのチーズフォンデュと呼ばれるヴァッレ・ダオスタの伝統料理、フォンドゥータがおススメ。
ワインを入れず、牛乳と卵黄だけで作るので、とってもコクのある、濃厚な味わい。フォンティーナチーズの風味も際立ちます。フォンデュと同じように、パンなどをつけていただきます。
これはちょっと病み付きになるかも!
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