ラバウルの戦跡
戦後69年経ちましたが、当時の最前線基地があったパプアニューギニアのラバウルでは、今でもその名残をたくさん見ることが出来ます。
こちらは旧日本陸軍の「九七式重爆撃機」通称「九七重爆」の残骸。飛行場跡地の片隅にあります。
洞窟の中に隠してあったのは、旧日本陸軍の「大発動艇」通称「大発」。上陸用舟艇です。
旧日本海軍が使用していた「九六式二十五粍機銃」。さすがに錆び付いていますが、ほぼ原形をとどめているようです。
そして旧日本海軍司令部跡。山本五十六が戦死する前日の夜を過ごした場所と言われていて、通称はヤマモトバンカー。
中に入ると、作戦会議をしたと思われる小部屋があって、壁にはラバウル周辺の地図が描かれています。当時のままの状態で残されているのでしょうか。
海辺には、兵士たちの疲れを癒したといわれる花吹温泉が湯煙を上げていました。
兵士たちは、何を思い浮かべながら、この湯に浸かったのでしょう。遠く離れた故郷のこと、家族のこと、明日には終わるかもしれない自らの人生のこと。今では正面に見えるタブルブル火山、通称花吹山の噴火により、ラバウルに作られた旧日本軍の街は、廃墟となっています。