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自分でやる ドローンの許可・承認の申請(5) 国土交通大臣へ申請 

ドローンの許可承認の申請、前回は飛行マニュアルを作成しました。今回はいよいよ最終回、実際に国土交通大臣に申請書を提出しましょう。

まずは国土交通省へ連絡しましょう

作成した申請書類は「空港等の周辺又は地上等から150m以上の高さの空域における飛行の許可の申請(法第132条第1号の空域における許可申請)」の場合は所管の空港事務所長、それ以外の場合は国土交通大臣に提出します。しかしその前に、まずはこのリンク先にある連絡先に連絡しましょう。ほとんどの場合は一番上の国土交通省 (本省運航安全課)になります。

連絡すると書類をメールで送付するように指示されます。これは最終提出ではなく、あくまでも国土交通大臣に提出する前のチェックですので、たとえ不備があっても大丈夫です。

提出後しばらくすると、書類の不備があればその旨を知らせた返信メールが届きます。これが実に親切丁寧で、具体的にここをこのように直してくださいと細かく記されていますので、その指示どおり直して再提出します。そしてOKがもらえれば、その書類を改めて国土交通大臣宛に提出します。

提出は郵送で行いますが、インターネットでの電子申請をすることもできます。電子申請の場合はこちらから申請できます。いずれの場合も国土交通大臣から送られてくる許可証用に返信用封筒が必要となりますので、普通郵便分の切手に加え、簡易書留料相当の切手を貼付の上、許可・承認書の返信用封筒を郵送して下さい。

許可証・承認証の到着とその後

申請が通ると、まずその旨を知らせたメールが届きます。このメールには許可証・承認証のコピーが添付されていますので、実物の許可証・承認証が郵送で届く前はこちらを持参してください。これでドローンを許可承認の範囲で飛行させることが出来るようになりました。ドローンの飛行の際は必ずこれらの書類を携帯するようにしてください。

また、許可・承認期間が3ヶ月を超える包括申請により許可・承認を受けた場合は、許可・承認日から3ヶ月毎及び許可・承認期間終了までの飛行実績の報告を行う必要があります。申請先は国土交通省 航空局 安全部 運航安全課 無人機飛行実績担当 になりますので、忘れずに報告してください。

まとめ

自分でやドローンの許可・承認の申請、いかがでしたか? いままでのことをまとめると、以下のようになります。

(1) 申請書類の作成は、雛形や記入例を参考にすれば、決して難しくはない
(2) DJI の Phantom4 など「資料の一部を省略することができる無人航空機」では、申請書類の作成が簡単になる
(3) これからドローンを始める人にとって最大の難関は、技術力を向上させることと飛行実績の作成


最大の問題は、ドローンの訓練の場が少ないことでしょう。許可承認を受けるための訓練にも許可承認が必要な現在の状況において、ドローンの訓練に関するインフラはほとんど整っていません。そのことを考えると、まずは許可承認の必要ない範囲で飛行させ、どうしても必要ならそれから許可承認の申請を考えても遅くないと思います。

ドローンを飛行させる際に一番重要なのは、しっかり安全意識を持った上で確実に運用することです。ドローンに規制が出来たのも、使う側の安全の意識が低かったからであると言わざるを得ません。今後ドローンが有効活用されていくためにも、現在ドローンを飛行させている我々が規則に則ってしっかり安全運用し、大きな事故を引き起こさないよう、努力していく必要があります。