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フィジーのシャークダイビング

「海のハンター サメ 限界探検」、いかがでしたか?

今回の番組のメインロケ地になったのは、南太平洋に浮かぶフィジー共和国のベンガ島(Beqa Island)。世界中にサメが見られるダイビングポイントは数多くあれど、一度に何種類ものサメが見られる場所は、そうそうありません。


ベンガ島はフィジーの主島ビチレブ島(Viti Levu Island)の南12kmに浮かぶ、面積36㎢の島。八丈島の半分、瀬戸内海に浮かぶ因島と同じくらいの大きさと言えば、想像がつくでしょうか? 国際空港のあるナンディ(Nadi)から車で2時間半かかるパシフィックハーバー(Pacific Harbour)から、船で30〜45分ほどで到着です。

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ベンガ島にはいくつかの宿泊施設がありますが、今回私たちがお世話になったのは、ベンガラグーンリゾート(Beqa Lagoon Resort)。シャークダイビングを行っているダイビングショップが併設されています。

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シャークダイビングは、週に3〜4回ほど、ダイビングボートで15分の「カテドラル」というポイントで行われます。水深20mの地点にひな壇があり、ゲストダイバーはここで待機、目の前で行われるサメの餌付け、シャークフィーディングを見ることになります。ひな壇はほぼブイの直下でアンカーロープがあり、潮流も弱く、着底もできるので、体力やダイビング技術はさほど必要としないところもいいですね。少しでも長く潜ることを考えると、タンクはナイトロックスがおすすめです。

ここでの一番のターゲットは、なんといってもタイガーシャーク(イタチザメ/ Tiger Shark)。体にある縞模様や傷跡などから、だいたいの個体識別ができていて、中には体長5メートルに達する個体もいるようです。比較的シャイな個体や、積極的に近寄ってくる個体など、性格も様々。複数で現れることもあるそうです。

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次なるターゲットは、オオメジロザメ(Bull Shark)でしょう。体長は3メートル。胴回りが太く体格がいいので、間近に迫ると非常に大きく見えます。複数で現れることも多く、時には30匹以上の群れになることもあるとか。餌を食べるときにむき出しになる歯は必見ですね。

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その他にも積極的にダイバーの近くに迫ってくるレモンザメや、まるで犬のように愛くるしいオオテンジクザメなどはよく見られます。オグロメジロザメ(Grey Reef Shark)やツマグロ(Black Tip Reef Shark)など比較的小型のサメは、サメの中での競争順位が低いのか、他のサメが少ないときにやってくる印象があります。

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世界でも珍しいタイガーシャークとオオメジロザメのフィーディング、是非皆様も機会がありましたら体験してみてください。