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世界の絶景を旅するテレビ番組制作会社のブログ

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ドローン 初の人身事故 有効な安全対策は?

技術・機材

とうとう起きてしまいました、ドローンによる人身事故。2月18日、なんらかの理由でドローンの操縦が不能になり、自動帰還モードで飛行中、クレーンに接触して墜落、作業員の方に衝突したそうです。【ドローン落下で作業員負傷=法改正後初、空撮中に-国交省(時事通信)】 ドローンの大きさはおよそ1kgということなので、有名なDJIのPhantomシリーズのおよそ1.3kgより小型ですが、高さ70mから墜落したということなので、その衝撃の強さはかなりのものであったと想像できます。それにしても制御不能とは、恐ろしいですね。その場合、どうすれば良いのでしょうか?


ドローンが操縦不能になる理由は幾つかありますが、一番多いのは今回の事故の原因とも思われている、電波障害によるものではないでしょうか。多くのドローンはWifiなどでよく使われている2.4GHz帯の電波を使って制御されていますが、近くに高圧線があったり、操縦者とドローンの距離が離れすぎてしまったりすると、ドローンと操縦者の間の通信が不安定になり、ドローンが制御不能になってしまいます。

この場合、機種にもよりますが、多くのドローンは自動で事前に指定した場所(たいていは離陸地点)に戻ってくるようにプログラムされています。もし自動帰還中に通信が回復すれば、そこからは操縦者が制御することもできる、とても優れた機能です。しかしここで一つ問題が。もし自動帰還中の経路上に高い木立や今回のクレーンのような障害物があった場合は、どうなるのでしょうか? もちろんそのままでは、残念ながら衝突してしまいます。しかし、回避方法がないわけではありません。

自動帰還中の障害物の回避方法

回避方法は大きく2つあります。ひとつ目は、自動帰還中の飛行高度を高くすることです。多くのドローンでは、自動帰還中の飛行高度を設定できますので、飛行経路内にある最も高い障害物よりも高く設定しておけば、衝突する確率を下げることができます。これは飛行前に設定しておかなければならない項目ですので、事前に必ずチェックしておきましょう。今回の事故では、高さ70mでクレーンに衝突したということなので、非常に高い構造物が飛行経路内にあったと想像できます。飛行高度の上限は150mですので、それ以内の高度で余裕を持って設定しておくことをお勧めします。

ふたつ目は、障害物回避センサーを装備した最新のドローンを使用することです。例えばPhantomシリーズの最新機種であるPhantom4Proでは、機体の全方位にセンサーを装備していて、障害物を回避しながら自動帰還するモードを備えています。障害物が30m以内に接近すると、それを察知して自動で回避することができるので、今回のような事故が起きる可能性は極端に少なくなります。ドローンの性能はここ数年飛躍的に向上しているので、万全を期す意味でも、最新機種の導入を検討する価値はあるでしょう。

突風・乱気流に遭遇したら?

ドローンが制御不能になる原因は他にもあります。例えば突風や乱気流、竜巻のような風の渦に巻き込まれることもあるでしょう。このような場合は操縦者の腕が重要ですが、基本はドローンの高度を上げること。ドローンを操縦したことがある方ならご存知だとは思いますが、気流は低空よりもある程度上空の方が安定していることが多いので、無理に高度を下げようとすると危険な状況に陥ることがあります。トラブルに対処するためにも、GPSに頼らない操縦訓練を普段から心掛けましょう。また、他の人がいる地域で飛ばす場合は、プロペラガードを装着していれば、事故を最小限にすることが出来るかもしれません。

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