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ベルギー・モンスの世界遺産のお祭り「ル・ドゥドゥ」

ベルギー、モンス(Mons)のお祭り、ル・ドゥドゥ(Le Doudou)をご存知ですか?

ル・ドゥドゥは14世紀に始まった守護聖人祭。元々はモンスの守護聖人である聖ウォードリュ(Sainte Waudru)の遺骨が納められた聖遺物箱を山車に乗せて、市内をパレードするというものでした。


しかし、17世紀頃から祭りの様子に変化が。ドラゴン退治の伝説で有名な聖ジョルジュ(Sainte Georges)が竜を退治するイベント「リュムソンの戦い(Le Combat dit Lumeçon)」が加わったからです。

イベント会場の街の広場は、すごい人だかり。

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戦う聖ジョルジュ(左奥)とドラゴン。

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観衆はなぜか上半身裸!

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この竜、戦いの最中にくるくる回りながら、尻尾を観衆の頭上にドン!すると裸の男たちが我先にと尻尾に手を伸ばします。

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実はこの竜の尻尾には毛が生えていて、尻尾の毛を手に入れると、1年間幸せに暮らすと信じられているのです。

それにしてもすごい盛り上がり!ここまでやってもケガ人がでないのは、聖人のご加護によるものなのでしょうか?

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上半身裸なのは、誤って服を引き裂かれないためだったんですね。

このイベント、毎年5月〜6月の日曜日の、キリスト教の三位一体の祝日に行われます。今年は6月15日。今からどうなるか楽しみです。