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世界最大のカメ・オサガメの産卵海域は? 日本にも遠路はるばるやってくる

昨日の日本経済新聞に「国立科学博物館 世界最大のカメ 産卵海域を解明 」という記事がありました。日本近海にやってきたオサガメのDNAを解析した結果、ニューギニア島からソロモン諸島周辺で生まれた可能性が高いことが分かったそうです。そこで今回はパプアニューギニアのオサガメの産卵地を紹介しましょう。

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今回訪れるのはニューギニア本島の東海岸にカミアリ村(Kamiali)という、人口700人の村。パプアニューギニア第2の都市ラエ(Lae)からボートで2時間のところです。ちなみに道路はありません。

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場所はここです。

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村人たちの生活の糧は、目の前の海。丸太をくりぬいたカヌーを使って手釣りをしています。

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サバを釣るのに鳥山を探すことなんと7時間、やっと釣れたサバを餌にしてハタやギンガメアジを狙い、たった3匹、その日食べる分だけ釣れたらすぐ帰るという、なんともすごい漁でした。餌はそこらへんの魚じゃだめなんでしょうか? とてもメラネシアっぽいノリで、私は好きですが。

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さて、村の隣は3kmに及ぶ黒砂のビーチ。夜になると、世界最大のカメ、オサガメが産卵にやってくるビーチです。

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日没後から待つこと2時間、オサガメ上陸の報が入りました。しかし、ここはグッと我慢。産卵前の母ガメはとても敏感で、人の気配を感じると海に帰ってしまうからです。

やがて産卵が始まりました。こうなれば照明をつけても大丈夫。そっと見守ります。

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それにしても大きいですね。いったいどれくらいあるのでしょうか?

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母ガメは2〜4年おきに自分の故郷であるこのビーチに帰ってきて産卵します。1度の産卵期に上陸する回数は、4〜7回ほどだそうです。

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卵はまんまるで、普通のウミガメより少し大きい程度でしょうか。1度におよそ80個ほど産みます。

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ご存知、産みの涙!

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産卵も終わり、卵の穴を埋め始めたので、ちょっと失礼して大きさを計ってみました。甲長なんと185cm! 頭まで入れると2mは優に超えています。体重は推定600kgほどだとか。中には800kgを超える個体もいるそうです。でかい!

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産卵を終え、海に帰っていく母ガメ。子ガメたちは無事に誕生するでしょうか? 2ヶ月後が楽しみです。

なおこのエリアは、カミアリ野生動物管理区(KWMA: Kamiali Wildlife Management Area)として保護されていて、オサガメの産卵の監視調査は1999年からずっと行われています。

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